協会の設立背景
目黒区では、平成17年3月に観光まちづくりの目標と推進を目的とした「目黒区観光ビジョン」を策定した。その実現に向けて、平成21年度にめぐろ観光まちづくり協会を設立し、「さくらフェスタ」・「スイーツフェスタ」の二大イベントを軸とした活動体制をもって始動し、まち歩き観光の推進など、一定の成果を挙げてきた。
この間、日本を訪れる外国人観光客は年々増加の傾向にあり、平成27年には過去最多の1,973.7万人に達した。目黒区においては、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が開始され、交通の利便性が良くなったことや、桜開花時期の目黒川や大橋ジャンクションと目黒天空庭園のオープン、旧前田家本邸が国の重要文化財に指定されるなど、目黒区への来訪者が増大する期待が高まっている。
こうした状況を踏まえ、目黒区では新たな観光振興を図る観点から、平成27年3月に「目黒区観光ビジョン」を改定した。その中で、めぐろ観光まちづくり協会は、一層の自主・自立を図り、区民や団体、事業者、行政との連携・協力関係のもと、観光振興に向けて事業の向上を図っていくことが示されている。さらに、自主財源による事業展開のほか、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を目途に、現行体制の見直しを行うこととした。
基本方針
これまで、展開してきた「まち歩き観光講座」、「ボランティアガイド育成」のほか、分かりやすい情報提供をさらに充実させるとともに、目黒区観光ビジョンの方針に従って2020東京オリンピック・パラリンピックの開催をきっかけとして、区民にとっても訪れる人々にも「観る」・「遊ぶ」・「食べる」・「買う」・「泊まる」など、わかりやすい情報を発信して「おもてなし」をすることにより、目黒区の魅力を最大限に伝えるため行政及び団体等との協力関係のもと観光協会の基盤強化や、自主・自立の財政基盤に立脚した運営方針を目指すものとする。
- 観光振興
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- 区民や、さまざまな目的で区を訪れる人々がもたらす、まち歩きの効果を区内の商業や住民の活力と魅力あるまちづくりにつなげていく。
- 地域の文化的資源を活用し、まちのイメージ・知名度アップ
- まち歩きにおけるコミュニケーション・楽しみ・生きがいなど、心身ともに健康な体づくり。
- 資源の活用
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- 歴史・文化的資源、芸術・文化、目黒川や緑道の桜並木なと、さまざまな観光資源の魅力の発掘・見直しによる多くの人々が目黒の魅力に触れる機会つくり。
- 情報収集・発信
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- 目黒区への関心の向上に向けて、区内各地域のイベント等の一元的な集約や、観光資源を幅広く集約し、これらの適宜、適切な区内外への情報発信。
- 観光事業の充実
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- 観光振興に向けて、自主・自立の財政基盤の立脚した運営の展開を目指すとともに、区民・団体・事業者・区・近隣区との協力・連携。